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■NEWS & PREVIEW
50年前に世界中を震撼させたあの事件、シャロン・テート惨殺事件を描いた2本の映画が同時期に公開!
8月30日(金)公開 クエンティン・タランティーノ監督『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
9月6日(金)公開  メアリー・ハロン監督『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』

■前例のない猟奇事件として、地元アメリカだけでなく世界中の人たちの心に深く刻まれたシャロン・テート惨殺事件からちょうど50年。奇しくも2本の関連映画が登場し、8月30日(金)、9月6日(金)に相次いで公開される。

■事件がじっさいに起きたのは1969年8月9日。『ローズマリーの赤ちゃん』などで売出し中の鬼才ロマン・ポランスキー監督の妻となった新進女優のシャロン・テートら5人が、ハリウッドの自宅で惨殺された事件だ。テートは妊娠8か月で母子ともども無残な姿で発見された。首謀者はカルト集団を率いるチャールズ・マンソンで、実際に手を下したのは彼に洗脳された3人の女性メンバーだった。

■タランティーノは、レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットというスター俳優が演じる架空の人物ふたりを物語の中央に配し、シャロン・テート事件が起きたあの日あの頃、50年前のハリウッドを描いてゆく。もちろん、得意のバイオレンスもたっぷり盛り込みながら…。一方、『I SHOT ANDY WARHOL』や『アメリカン・サイコ』などタランティーノ監督に負けず問題作の多いメアリー・ハロン監督の『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』は、現実の殺人鬼たちに迫ったリアルな作品になっている。『アメリカン・サイコ』でもハロン監督と協働したグィネヴィア・ターナーとの共同脚本。テイストの違うこの2作品、セットで見るといろんなことが見えてきて2倍も3倍も楽しめる。   (2019年8月29日 記)


ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド   2019年8月30日(金)から全国公開

1960年代末のハリウッド。テレビ俳優のリック(レオナルド・ディカプリオ)は人気が下降気味のため映画スターへの転身を模索中
クリフ(ブラッド・ピット)の本業はスタントマンだがそれだけでは生活できず、親友でもあるリックのお抱え運転手をしている。ある日、リックの邸宅の隣にロマン・ポランスキー監督とその妻で新進女優のシャロン・テート(マーゴット・ロビー)が越してくる

ディカプリオを演出中のクエンティン・タランティーノ監督

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 2019年8月30日(金)から全国公開
■監督:クエンティン・タランティーノ 出演:レオナルド・ディカプリオ/ブラッド・ピット/マーゴット・ロビー/アル・パチーノ
2019年アメリカ(161分) 配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 原題:ONCE UPON A TIME IN… HOLLYWOOD
公式サイト:http://www.onceinhollywood.jp/


チャーリー・セズ/マンソンの女たち   2019年9月6日(金)からアップリンク吉祥寺
ミュージシャンとして名を上げたいカルト集団の教祖チャールズ・マンソン(マット・スミス)と、コミューンでくつろぐマンソン・ファミリーの面々
説教中のマンソン。タイトルの「チャーリー・セズ」は、ファミリーのだれもが〝チャーリーはこう言った…〟とすべて彼の受け売りでものをいうところからつけられている。写真右は事件後、特別房に収監された3人のおんなたち。カリフォルニアでの死刑廃止にともない終身刑に減刑された。
■ハロン監督『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』は、エド・サンダース著「ザ・ファミリー/シャロン・テート殺人事件」と、劇中登場する教育係カーリーン・フェイスが著した「The Long Prison Journey of Leslie Van Houten: Life Beyond the Cult(原題)」をベースに描かれている。
マンソン役のマット・スミスを演出中のメアリー・ハロン監督。エンターテインメントで描くタランティーノ作品に対しシリアスな演出。女性寄りの視点で描かれており、ファンタジーを感じさせるエンディングも印象的だ。


『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』  2019年9月6日(金)からアップリンク吉祥寺
■監督:メアリー・ハロン 脚本:グィネヴィア・ターナー 出演:ハンナ・マリー/ソシ―・ベーコン/マリアンヌ・レンドン/メリット・ウィーヴァ―/チェイス・クロフォード/グレイス・ヴァン・ディーン/マット・スミス 
2018年アメリカ(110分) 配給:キング・レコード 原題:CHARLIE SAYS ©2018 SQUEAKY FILMS, LLC


      



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